いろいろなサイトからスペイン風邪のインフルエンザウィルスが1997年に残存した遺体などから遺伝子分析に成功しA型H1/N1タイプだと分析されているとの事で、2009年新型インフルエンザもA型インフルエンザウイルスのH1N1亜型に属し、新たにヒト〜ヒト間の伝染能力を有するようになったらしい。
新型インフルエンザは2009年3月頃よりヒトへの感染が世界各地で起き、A型とは宿主がブタでスペイン風邪同型らしい。このスペイン風邪も当時の人々にとっては全く新しい感染症(新興感染症)であった為にスペイン風邪に対する免疫を持った人がいなかったことが、この大流行の原因だと考えられている。
ここで注目するべきなのは、スペイン風邪の流行には時期的に“波”があったらしい・・・
第1波は1918年3月に米国デトロイトやサウスカロライナ州付近などで最初の流行があり米軍のヨーロッパ進軍とともに大西洋を渡り、5月〜6月にヨーロッパで流行した。
第2波は1918年秋にほぼ世界中で同時に起こり、病原性が更に強まり重症な合併症を起こし死者が急増した。
第3波は1919年春から秋にかけて第2波と同じく世界的に流行し日本でもこの第3波時に一番被害が大きかった。
となっている。
謎なのは、元は弱毒性だったインフルエンザウイルスが動物への感染を繰る返す内に強毒化に変異していくのかと言う事で、真相はわからないが・・・
現時点での新型インフルエンザの致死率は低いが、もし致死率が高かったら本当に感染症専門の病室での治療が必要になる。しかし重症感染者が増え続けてしまうと病室は足りなくなってしまうらしく致死率が高い病原菌に感染した患者が身近にあふれて来る様になれば人々はパニックになってしまう。
第一次世界大戦時のスペイン風邪の時よりも医療、衛生面で技術は進歩しているが、今回の対策を見ているともしこれが致死率が高いものだったら映画のような落ちになってしまっていたかもしれない。
恐怖の波はこれから来るのだろうか・・・