2011年09月05日

ザ・ライト -エクソシストの真実

ザ・ライト -エクソシストの真実を観た。ネタバレ注意・・・

この映画は、アメリカの神学生マイケル(コリン・オドノヒュー)が、卒業を間近に控え、信仰を見失っている自分を認め、司祭になる道を捨てようしていた。しかし、マイケルの才能を信じる恩師に引き止められ、バチカンのエクソシスト養成講座を受ける事になりローマに渡る。そこでマイケルは、異端だが“一流のエクソシスト”だと讃えられるルーカス神父(アンソニー・ホプキンス)の悪魔祓いを手伝うことになり、奇異な体験をしていくというもの。

この映画の宣伝によって、バチカンにはエクソシスト養成講座が存在し、実はエクソシストとは、バチカン公認の正式な職業であったという事が世界に明かされて、驚きが広がった。また「これは真実である」と言われると、とても観たくなったが、「エクソシスト」と聞くと、凄まじく恐ろしかった映画エクソシストを思い出す。

信仰の道に進もうとする者自体が、心に深い疑いの念を持っているという設定が面白い。次第にマイケルが、目の前で起き続ける理解し難い現実により、信仰心に変化が起きていく経過は、この映画を観ている者まで同じような思いにさせようとしているような気がしてくる。

人はどうしても科学で解明しないと気が済まない所があるが、酸素も目に見えず触れられないが存在しているらしいので、人間の五感で認知出来ないからといって存在しないとは言い切れないので、凄まじい力を持つ悪魔と対決するエクソシストになるにはとても勇気がいりそうだ。

そして一番驚いたのは、経験豊富で強者と思っていたルーカス神父自体が、悪魔に取り憑かれてしまうことで、エクソシスト自身さえも油断できない危険性があるという事だ。やはり敵が悪魔となると、簡単にはいかないのだろう。

バチカンでの研修を終えてアメリカに帰るマイケルに、ルーカス神父が「私も若い時は、お前と同じだった」と言う。

一見、迷いがなく高潔なように見えたルーカス神父だが、実際は迷い、怖れながらエクソシストをしているということを聴いて、何故かこちらまでもが安心した気がした・・・

現にエクソシストである神父たる自分自身が、悪魔に取り憑かれてしまったという、本当なら隠したい真実を公開した事は、逆に真剣に真実と向き合ってきたという自信があるからこそ出来たと言える。

本国の政治に対しても、今回の原発事故やその後の対応にも同じ事を求めたいが・・・

最後のシーンで、結局、彼は信仰の道に進んだとなっているので、彼にとってローマでの体験は信仰を開眼させたものだったのだろうか。

アメリカに帰宅後ローマの友人から彼に届いたメモに、

Keeping a light on the truth, (常に真実に光を照らし続けて下さい)とあった。

この映画を観て、多くの困難に触れると人の心は迷うが、たとえどんなに迷おうとも、どんなに絶望しようとも、闇に取り込まれることなく光の側にい続けなさいと言う言葉にも感じた。
posted by WHO IS I ? at 04:00| Comment(0) | 勝手なる映画評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。